それでも、人生は素晴らしい

ジャニーズが大好きなパニック障害の主婦です。嵐→空白7年→Sexy Zone→ジャニーズWEST 不妊治療中です。

ジャニヲタ時代の私の拗らせた恋愛観と結婚観

これは、1歩間違ったら7040問題、あるいは8050問題の当事者になっていたかもしれない、あるジャニヲタの記録である。

夢見がちな少女時代

私は昔から少女漫画が大好きで、小学校に入る前、幼稚園の頃にはすでに漫画を読んでいた記憶がある。
小学生の時は、あさぎり夕先生と矢沢あい先生が特に好きで、なな色マジックは今でもたまに読むし、矢沢あい先生だと、マリンブルーの風に抱かれてが大好きだった。
高学年の時には、コバルト文庫ティーンズハート文庫が流行り、恋愛小説も友達と貸し借りしながら数多く読んだ。
中でも、折原みと先生の小説が私のバイブルだった。
そのせいかどうかはわからないが、夢見がちな少女で、自分も少女漫画や恋愛小説の主人公たちのように、中学生、高校生になったら、当たり前のように恋をして当たり前のように彼氏が出来ると思っていた。
しかし現実は全く違った。
彼氏が出来たり恋愛を楽しんでいるのは、基本的にカースト上位の可愛い子たちばかり。
高校生になっただけでは彼氏は出来ないと悟った頃、内田有紀さん主演の「キャンパスノート」というドラマが流行った。
今度はそれを見て、大学生になってサークルに入ったら彼氏ができるものだと思い込み、一生懸命勉強した結果、第1志望の大学には合格出来たが、やはり彼氏はできなかった。
全く学ばない私は、社会人になれば今度こそ彼氏が!と思ったがやはり彼氏は出来ない。
そしてそのままジャニヲタになってしまった。
ジャニヲタの喪女である。

拗らせた20代の私の結婚観

その後、私は拗らせた。
普通、20代も中頃となれば、現実が見えてくる頃だが、私は相変わらず夢見がちだった。
といっても、自担である大野くんにガチ恋だったわけではないし、ジャニーズ系のイケメンがある日突然私の前に現れて恋愛関係に☆なんていう夢も見ていなかった。
しかし、「ジャニーズが大好きで、嵐と大野くんに人生を捧げている私」ごと好きになってくれる人が。
そんなありのままの私を好きになってくれる人が、いつか現れると本気で思っていたのである。
むしろジャニーズという趣味に理解のない男などお断わりだ!というスタンスだった。
私がゴリゴリの嵐ファンだった2005年前後は、友人たちの結婚ラッシュが始まっており、友人の結婚式に何度も出席し、友の幸せそうな姿に涙を流しながら、私も結婚を意識し始めた。
相手もいないのに。
以下、当時のわたしのかんがえたさいきょうのけっこん


・ジャニーズに理解があり、行ける範囲のコンサートは全ステさせてくれる人というのが結婚相手に望む一番の条件。(勿論、チケット代や遠征にかかる代金は自分で稼ぐ)
・子供は欲しいが、コンサートのスケジュールが最優先なので、夏コン、冬コンに重ならないようなタイミングで出産する。
・出産後は実家の母に子供を預けてコンサートに行く。
・子供がある程度大きくなったら一緒に嵐のコンサート行けたら最高だよね!
・結婚しても、グッズを飾ったり、ポスターを貼ったり、1人でゆっくり映像を見ることの出来る自分だけの部屋が欲しい。
・披露宴で流す音楽は全部ジャニーズ

さすがの私も、この理想の条件が全て満たせる結婚が出来るとは思っていなかったが、自分の行ける東北や関東でのツアー日程はだいたい同じだったので(夏コン7月~8月・冬コン1月)、逆算して子供を作り、この時期を避けて出産するようにすればいいと、子供に関しては8割方本気で思っていた。
結婚や子育てを舐めすぎで恥ずかしいかぎりである。

努力しない私

結婚したい、彼氏が欲しいと思っている割には、私は受け身で、特にこれといった行動は取らなかった。
運命の人には、どう生きようがどう行動しようが出会える、だって運命なんだかr、みたいな考えが根底にあったからである。
幸い私は友人に恵まれ、何度も結婚式に招待されたが、大チャンスであるその二次会でも何もしなかった。
「全然良さそうな人いないし、早く帰って嵐のDVD見てぇ・・・。でも友達の顔潰す訳にはいかないから、あと数時間耐えよう・・・」、と死んだ魚のような目をして座っている女に話しかけてくる猛者はいなかった。
自分でその場を楽しむ努力も出来ないような人間なのだから当然である。

30を過ぎ、焦って婚活を始める

そんな風に日々過ごしていたら、あっという間に30歳になってしまったが、私が30歳になった頃は、丁度魔王が放送中で、黒髪の大野智と成瀬領という人間に心と魂を全て持っていかれている状態だったので、結婚や恋愛どころではなかったことは嵐ファンの方にならご理解頂けるかと思う。
そして魔王が終了し、30歳を過ぎる頃、私はやっとわかり始めた。
このままなんの努力もしなければ、私は一生結婚出来ないと。
そこで、婚活を始めることにした。
初回は3ヶ月会費無料、というキャンペーンがあったので、Yahoo!縁結びに登録した。
今は、Yahoo!パートナーと名前が変わっているらしいが、おそらく今も昔も似たようなシステムだろう。
趣味は無難に音楽鑑賞、読書などにして、ジャニーズのジャの字も書かず、なんの面白みも個性もない自己紹介文を書いて登録。
それでも新人の御祝儀で、大量のメッセージが届き、その人たちのプロフィールを見たり、返信したりするのが大変で、既に嫌になってきた。
そんなことにかける時間があるのなら嵐のDVDを・・・と頭をよぎったが、ここが頑張りどころである。
明らかなコピペメッセージを除外し、良さそうなプロフィールの方数人とやり取りを始め、2週間後くらいだっただろうか。
一番やり取りが続いた人とカップルとなり、その後もメールを続け、会うところまでこぎ着けた。
しかし、私はまだ20代の頃のまま変わっていなかったのである。
会話は基本的に相手が振ってくれるのを待ち、その場を楽しもうとする努力をしなかった。
よく、こういう婚活サイトやアプリなどで出会うと、顔合わせでとんでもない人が来る事があるというが、本当に普通の常識のある方で、見た目も悪くない人が来てくれたのに、だ。
あの日のことは、私のせいで会話が弾まなかったことくらいしか記憶が無いが、唯一、今でもハッキリと覚えていることがある。
何の話の流れかは失念してしまったが、お相手の方から、KAT-TUNの話題が飛び出したのだ。
その時、私は今までとは別人のように喋り倒した。
中丸くんはこういう人で云々、亀梨くんは実はどうのこうので・・・と熱く語った、語ってしまった。
好きな物に関してだけ早口で喋りまくる典型的なヲタクである。
あとの展開はお察しの通り。
その後、二度とその方とは会うことなく終了した。
これに懲りたのと、プロフィールを見続けてこの人はあり、無し、と振り分けていると、その人の人間性ではなく、男性を無意識に条件で判断する癖がついている事に気が付き、サイトでの婚活はやめた。
そして今度は、友達に合コンがあったら誘って欲しい、良い人がいたら紹介して欲しいと頼み、何度か実現したが、合コンではみんなが2、3のグループで何らかの会話で盛り上がっている中、私だけどのグループの会話にも入れず、ぼっち。
紹介してもらっても、ジャニヲタというのは隠しているため、私からジャニーズを取ったら何も残らないからっぽな人間だったので、連絡先を交換出来るほど話が盛り上がったことは一度もなかった。
もう結婚は無理かもしれない。
だから一生働けるような資格を取るしかない。
そう思ってある国家資格の試験を受け、パニック発作を起こし、パニック障害を発症してしまった経緯やその後のことはこの辺に書いてあります。

www.pdshufu.com

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失恋ショコラティエ

私は失恋ショコラティエが大好きで、漫画全巻持っているし(結婚先にも持ってきた)、潤くん主演のドラマも全話見てそれを録画したブルーレイもある。

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10代、20代の頃の私なら、サエコさんのような女は1番嫌いな人種ですらあったと思うが、今は尊敬に近い気持ちで、こういう考え方で生きてきたかったと思う。
私は、薫子さん寄りで、男性が、もし自分に好意があれば誘ってくれるはずだから、こちらからはアクションはしない、というタイプだ。
メールも、用がないと基本的に送信出来ない。
気軽に「時間あったら今度ご飯いこー♪」なんてメールを異性に送るのはとても無理だ。
なんとも思ってないけど、食事くらいは一緒にしてもいいかなって思ってメールしただけなのに、もし気があるとか勘違いされたらめんどくさいし癪だと思ってしまう。
私も薫子さんも、プライドが高いのかもしれない。
それに、ちょっとした事で相手に幻滅したりするところも似ている。
薫子さんは漫画でもドラマでも美人なのに、とっつきにくいし、やはり恋愛が上手くいっていない。
サエコさんには憧れるが、一番共感してしまうのはそんな薫子さんだ。
一方、サエコさんの言葉は恋愛、ひいては人生における名言、金言が満載なのだが、7巻で、特に私がハッとしたセリフある。


 


原文をそのまま載せるのはよろしくないと思うので要約すると、

何もしなくても、相手が自分のことを好きになってくれたらそれが一番。
でも普通そんなことはない。
例えばお菓子はそれだけで充分美味しいけど、売れるためには形や色を可愛くしたり、箱に入れて装飾したり、愛される努力が必要。
やはり人の気を引く努力をしている人が好かれる。

というような内容だ。
私はこれを読んだ時、目から鱗だった。
容姿に恵まれていない中身も何も無い私が、何の努力もしないで誰かに選ばれるなんて都合のいいことがあるわけはなかったのだ。
20代の時にこの漫画を読めていれば、漫画の中とは言えサエコさんに出会えていれば、もっと早くいろいろなことに気が付けていたのではないか、拗らせることはなかったのではないか、と思う。
しかし、こんなに拗らせていた私でも、変わることが出来たので、どういう心境の変化があって結婚に至ったのかなども今度書けたらいいなと思っています。