それでも、人生は素晴らしい

ジャニーズが大好きなパニック障害の主婦です。嵐→空白7年→Sexy Zone→ジャニーズWEST 不妊治療中です。

最近買ったもの~その2~やっぱり可愛いものが好き!

今周期の不妊治療もいよいよ佳境に入ってきた。
移植~判定日の間は、大量の薬、毎日2回~3回の自己注射、そしてわずかな期待と沢山の不安でストレスが溜まりまくる。
そこでつい…、ウインドウショッピングやネットショッピングに精が出てしまう。
実際に買うこともあるので、もはやウインドウショッピングとは言えないという噂も…。
というわけで、今日は、最近買った&買ってもらったお気に入りのものを紹介していきたいと思います!

 

ガラスの靴のリングスタンド

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 不妊治療頑張ってるご褒美に、ディズニーストアで夫が買ってくれた、シンデレラのガラスの靴のリングスタンド。
シンデレラ、ガラスの靴、リボン、リング・・・
女子の夢、詰まりすぎでは!?
可愛いが大渋滞!
実際に指輪入れて撮った写真がこちら。

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結婚指輪と、いつかのクリスマスに買ってもらったゴールドの指輪。
あれ?私2つしか指輪持ってないw
まぁいいや、これから増やそう!
これは、前に、シンデレラの他にも確かラプンツェルとかベルとか、色んなプリンセスの靴が出てたはず。
欲しいけど高いしなぁ・・・って行く度に買うの躊躇ってたら、ある時から店に並ばなくなった品物だったので、また最近シンデレラだけだけど見かけてめちゃくちゃ嬉しかった!
自分で買おうとしたら、夫が買ってくれたのもまた嬉しさ倍増。
ディズニーというか、ユニベアシティが好きすぎてたまにディズニーストア行くけど、その時売ってるグッズは、基本的に季節が過ぎるともう二度と同じものは並ばないので、どうしても欲しいと思ったものは見かけた時に必ず買わなければ、と思った。
でも、これいいなって商品が、数ヶ月後に半額とかで売られることがあるから、買い時が難しい(笑)。

MARY QUANT Anniversary Book

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どうですかこの高見え!
このクオリティのMARY QUANTのバッグが2000円ちょっとだと・・・?
しかも2way、ハンドバッグにもショルダーバッグにもなるっていう。
しかもこれいいな!?って思った時、財布に、貰った3000円のQUOカード入ってて、不妊治療クリニック近くの本屋はQUOカード使えるっていう・・・。
もうこれは運命、ご褒美に買うしかない!と、買ってきました。(ご褒美買いすぎ)
結果、買って良かった、可愛いし小さな見た目によらず収納力抜群!!
サイズは縦19㎝×横26㎝、マチは14㎝。

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でもこんな感じで、主婦のカードとレシートでパンパンの長財布と440ml(中途半端)のペットボトルも入る、勿論スマホも入る(飛び出して見えるのは上から撮ったせいです)。
たぶん500mlのペットボトルでも入るw
あ、この他に、入れてみたらNintendo Switch Liteも入りました!
折り畳み傘も入れてみたら入ったけど、Switch Liteか折り畳み傘はどちらかひとつにしたほうがいいですw
前後にポケット、中にも3ポケットあるので、スマホとか鍵とか分けて収納出来るところも良い。
あと、パニック障害の私は常に薬持ち歩いてるので、すぐ取り出せるところに頓服も入れられる。
生地は柔らかめで、本当に使いやすいと思う!
早くこれ持って出かけたいのに・・・コロナが憎い。

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MARY QUANT Anniversary Book
価格:2068円(税込、送料無料) (2020/11/27時点)

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バックリボンムートンブーツ

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ネットで見かけて、リボンに一目惚れ。
RyuRyuで買いました。
靴類を試着しないで買うのは勇気がいったけど、レビューがたくさん載ってたので、安心してサイズ選び出来た!
底がツルツルじゃないのもポイント。

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もう雪道を歩くことは滅多になくなったけど、雪国出身だと、ブーツ買う時1番気になるのが靴底だよねw
履いた感じは、中のソールも厚めで歩きやすそう!
でも、普段サイズ22.5cmの私には、Sサイズ23cmでも大きかった・・・
この問題は、真冬は厚手のタイツの上に靴下を履くので、そしたら丁度よくなって解決するかな?

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あ、こちらが公式サイトの商品の写真なんだけど、私が買ったオークという色、ピンクっぽく見えるかと思うんですが。
実際は、私の掲載した写真の色が実物に近くて、ピンクっぽさはないです。
自分は落ち着いた色が欲しかったからこの色すごく気に入ったけど、ピンクの色味がいいなと思った方は注意かも。

Maison de FLEUR MY ECOBAG BOOK

 

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最後に、これはまだ買ってなくて予約しただけなんだけど、Maison de FLEURのエコバッグ。
ずっとずっとMaison de FLEURに憧れてて、でもアラフォーが着ちゃいけないってさすがにわかってるので・・・。
でもエコバッグならいいのでは!?
主婦だもん、エコバッグなら持ったっていいのでは!?(2回目)と。
小さいの、ミニミニトートっていうらしいけど、可愛すぎないか・・・?
到着するの楽しみ♪

ここまでの流れでお分かりいただけただろうか。
私はリボンや可愛いものが大好きで止められないということを。
いい歳して・・・とは思うけど、好きな物は仕方ない。
街中でギョッとされない程度に、これからも可愛いものを身につけて人生楽しみたい!

パニック障害でも不妊治療は可能?治療に挑戦する際の注意点

パニック障害でも不妊治療は出来るのか。
簡潔に答えると、可能である。
なぜなら、パニック障害で薬を飲んでいる私が、現在不妊治療中だからである。
しかし、私が4年ほど不妊治療を続けてきた中で気が付いた、パニック障害の方向けの注意点がいくつかあるので、今回はそれについて書いていきたい。

 

不妊治療を始める前に、パニック障害の方が必ずやらなければならないこと

不妊治療クリニックに通ってみようかな・・・、でもパニック障害だから、クリニックで発作を起こしたりしたらどうしよう・・・私に治療なんて耐えられるのかな?など、治療を始める際には不安になる気持ちがまず最初に来るだろう。
私もそうだった。
しかし、不安に思う前に、まずパニック障害の方が必ずやらなければならないことがある。
それは、不妊治療を始めてもよいか、かかりつけの心療内科の主治医に聞いてみることである。
そこで、飲んでいる薬の種類や量、精神的に安定しているかなどをみて判断してもらい、今の状態なら妊娠しても問題ない、というOKが出てから悩むのでも遅くはない。
次に、不妊治療クリニックといっても何軒もあるので、大抵は事前に口コミを見たりして、数軒に絞ってから決める。
決め方だが、初回は、まずカウンセリングから、というクリニックが殆どで、その時にクリニックの雰囲気を見たり、説明を受けたりして、通うかどうか判断する。
その際にも、必ず「パニック障害を持っているのですが、こちらのクリニックでは不妊治療が受けられますか」と聞いておかなければならない。
私は今まで3つのクリニックのカウンセリングでこの質問をし、心療内科の主治医からOKを貰っていることや、お薬手帳を見せて飲んでいる薬などを説明した。
結果、1度も断られたことはないが、精神疾患を持っている患者の受け入れはしない方針のクリニックもあるかもしれない。
そのようなクリニックで、パニック障害であることを言わないで治療を始めると、例えば、高度な治療でオペを行っている最中に発作を起こしてしまったら、適切な対応をしてもらえないし、先生や看護師さんたちにも迷惑をかけてしまうだろう。
そのため、まず心療内科の主治医に許可を取り、不妊治療クリニックでの初回のカウンセリングの際、必ずパニック障害であることを伝える、この手順はマストである。

パニック障害の人向け、不妊治療クリニックの選び方

不妊治療クリニックの選び方で、パニック障害の方に特に注意して欲しいのが、何人くらいの先生が在籍しているクリニックか調べておくことである。
不妊治療クリニックにも、普通の病院と同じように、個人で経営している所と、ビルのフロアを何階分も占めているような大きなクリニックと2種類ある。
前者(個人のクリニック)のメリットは、先生が1人ないし2人程度なので、いつも同じ先生に診てもらえるため、安心感がある。
また、「前回はこうだったから、次回はこうしてみたい」、など話や要望が通じやすい。
デメリットは、なんと言っても待ち時間の長さである。
予約時間を守って診察してもらえることなど皆無、予約時間の三時間後にやっと呼ばれることもザラだ。
いつ呼ばれるか分からない中、緊張状態で数時間待つというのは、パニック障害の私にはかなりの負担だった。
特に辛いのが、名前を呼ばれて診察室に入って、下を全て脱いで準備をし、下半身はバスタオル1枚で内診台に座り、その状態で10分~20分ほど待たされることである。
そのまま30分待ったこともある。
私が初めて通った不妊治療クリニックは、勿論隣は壁で見えないように配慮されていたが、4人くらいの患者さんが呼ばれ、それぞれ内診台で待機させられた。
先生はそれを順番に診察していく。
その間に、診察を終えた患者さんと、別室で今回の診察の結果や次回の話などもする。
そのため、ワンオペ状態の先生の時間が空いた時に直ぐに診てもらえるよう、かなり余裕を持って何分も前から準備させられるのだ。
しかもタオルありとはいえ、下半身スッポンポンで。
私はこの待ち時間で何度パニック発作を起こしたかわからないので、発作をよく起こしてしまうような方は、辛い思いをするだろう。
ちなみに今通っているクリニックも、個人の所なので、この下半身スッポンポンの待ち時間発作問題は解消されていない。

次に、大きなクリニックのメリットであるが、先生が何人もいるので、待ち時間は個人のクリニックと比べてだいぶマシになる。
内診台に座ってから何十分も待たされることも無いだろう。
しかし、先生が何人もいるということは、毎回どの先生に当たるかわからないので、前回こうで~などとこちらが説明しても、なかなか話が分かってもらえない。
カルテをパラパラめくってみるものの、そのカルテは前回担当した先生が書いたものなので、昔流行った歌に例えると、こちらが言いたい事の3分の1も伝わらないのだ。

家から近いクリニックか、遠くても有名なクリニックか

どちらにしても、メリット、デメリットはあるが、それでも私が転院後も、待ち時間が多い個人のクリニックを選んだのは、先生が信用に足る人物だったこと、そして最も大きな決め手は、最寄り駅から電車で2駅だったことである。
パニック障害の方が不妊治療をする際、重くのしかかってくるのが通院手段だ。
私は埼玉在住なので、基本的に移動手段は電車なのだが、新宿方面など、有名な大手の不妊治療クリニックに通うには、埼京線に乗らなければならない。
常に混みあっていてとても苦手な電車である。
何線であろうと、電車そのものが苦手というパニック障害の方も多いだろう。
私もその1人だ。
徒歩含めだが、新宿方面まで行くには、家から1時間は軽く要するため、大手のクリニックに通うのは大変だと判断した。
パニック障害を持ちながら、混んだ電車に揺られ、その後クリニックで何分も待ち、また混みあった電車に揺られて帰るなんて、どう考えても発作を起こす危険が満載で耐えられそうになかった。
そのため私は近くのクリニックを選んだが、1番大事なのは、治療の結果妊娠に至ることである。
そのことを踏まえ、メリット、デメリット、よく考えたクリニック選びをしたいものだが、合わなかったら転院という方法もあるので、その際スムーズにいくように、検査結果の紙などは必ず取っておくようにすると良い。

高度不妊治療を考えているかいないか

これはあくまでも私の考えだが、不妊治療といっても、タイミング法や人工授精までしか考えていないのなら、どこのクリニックを選んでもさほど差は無いように感じる。
例えは悪いが、明らかに軽い風邪をひいた時、近所の病院で診てもらっても、大学病院で診てもらっても、対応は一緒のようなものだ。
これが高度不妊治療、体外受精や顕微授精を視野に入れて考えているなら、クリニックによってかなり技術に差があるので、多少遠かろうが、待ち時間が長かろうが、実績のあるクリニックを最初から選ぶべきである。
私は最初は「体外受精はしたくない、だって自己注射とか無理だし!!」と思っていたが、私の住む自治体では、40歳を過ぎてからの高度不妊治療になると、助成金を貰える回数が少なくなるため、その前に挑戦せざるを得なくなった。
最初は、高度不妊治療の説明のためのDVDを見せられ、自己注射のシーンでパニック発作を起こしていた私が、今は余裕で1日2回~3回の自己注射をこなしている。
やってみたら意外と何とかなるものなので、パニック障害の方も安心して欲しい。
最初に通っていたクリニックが、高度不妊治療にはあまり定評が無い所だったので、高齢なこともあり上手くいかず、時間とお金を無駄にしてしまった。
もし少しでも高度不妊治療への挑戦を視野に入れているなら、パニック障害を持ちながらの通院は大変だとは思うが、遠くて通うのが大変でも初めから実績のあるクリニックを選んだ方が良い。
ちなみに、私は電車で2駅のところにある現在通っているクリニックが、体外受精でかなりの結果を出しているところだったので、運が良かったと思う。

以上、今のところ思いつく、パニック障害の方向けの、不妊治療をする際の注意点を挙げてみた。
私の経験が少しでも参考になれば幸いである。

コロナ禍でのアラフォーの不妊治療

コロナ禍に入り数ヶ月が経つが、未だに解決策は見えず、近頃はまた感染者が急増しており、第三波か?とも言われている。
そんな中、私が最も気掛かりなのが、不妊治療に関することである。
今回はそのことについて書いていきたい。

 

コロナ禍でも治療するか、しないか

緊急事態宣言が出た時、真っ先に考えたのは、不妊治療をどうするか、ということであった。
アラフォーという年齢的に、リミットが近付いており、たった1ケ月でさえも無駄にはしたくない。
しかし、未知の新ウィルスであり、重症化する条件もわからないし、万一妊娠出来たとして、感染してしまった時の胎児への影響などもわからない。
それに、まず電車で不妊治療クリニックまで通うことが大きなリスクだと考えた。
待合室も、いつも混み合っていて、密状態だ。
悩んだ末に私が出した結論は、こんな時期だけど休んでいる時間はない。
しかし、受精卵を移植するのは怖いので、コロナが落ち着くまで採卵を続けよう、というものだった。

激太りと費用の問題

私の通っているクリニックでは、採卵に向けて黄体ホルモンを補充しなければならず、その影響と、コロナへの不安とも相まって、精神的にはストレスも多く不安定な状態が続いた。
なによりも、ホルモン剤のせいで太ったのが一番辛かった。
人にもよると思うが、私の場合、ホルモンを補充する薬を飲んでいる期間は、生理前の食欲爆発の時期がずっと続く状態である。
とにかくお腹が減っていたのと、ストレス発散といえば美味しいものを食べるのがステイホーム期間中の楽しみだったので、コロナ禍でほとんど外を出歩かない生活になったのに、食欲が抑えられずいっぱい食べてしまい、ちょっと驚くくらい太ってしまった。
太ったのが辛くて、いい歳して泣くこともあった。
泣くくらい辛いなら食べなければいいと皆さん思うかもしれないし、私自身もホルモン剤を飲んでいない時はそう思うが、ホルモンの薬は、浮腫も酷いし、理性で抑えられないような食欲が湧いてしまうのだ。
ジャニヲタだった時、私は42kgしかなかった。
自担のために太りたくないと、努力して42kgか、それ以下を常にキープしていた。
しかし今はとても書けない体重になってしまった。
これを書いている今も体重が戻らず、ウエストがゴムのボトムばかり履いている。
また、クリニックによって異なるかもしれないが、採卵後、その周期に移植した方が費用は少なくて済む。
だが、どうしてもコロナが流行している最中に移植したくはなかったので、受精卵をいったん凍結する代金の、凍結料というのが数万円余分にかかってしまった。
ただでさえ体外受精はお金がかかるのに、痛い出費だった。
ちなみに、凍結すると、移植の際、受精卵を解凍する時にも解凍料金数万円がかかるので、凍結と解凍だけでちょっと計算したくない金額である。

採卵と移植

太りながら、7月頭まで採卵を3回繰り返した。
3回で採れた卵はたったの5個、そのうち受精し、胚盤胞まで育ったのが2個、桑実胚までは成長したのが2個、残念ながら1つは妊娠に至らないようなレベルの受精卵で廃棄。
本当は、コロナが落ち着いたら移植を・・・と考えていたのだが、夏になっても明るいニュースは聞こえてこなかったし、世間の気が緩み始めたせいもあり、感染者は増加して行った。
もうこれ以上待ってもコロナの蔓延は避けられないし、なんと言っても私には時間が無い。
そのため、先月、凍結していた受精卵を解凍し、ついに移植することにした。
1日2回、下手したら3回の自己注射。
ホルモンの薬や注射、そしてこのコロナ禍に免疫を下げる薬まで飲んだ。(受精卵を異物と認識してしまう可能性があるため、免疫力を下げて着床率を高くする方針のようだ)
そこまでしたのに、残念な結果に終わった。

今後どうするか

そして今、今年2回目の移植に挑戦している。
私は、毎回桑実胚と胚盤胞の2個の受精卵を移植しているので、これが上手くいかなかったらもう残りの受精卵はない。
また採卵からだ。
今回ダメだったら、数ヶ月ほどダイエットと体作りをして、ある程度筋肉や体力をつけて最後の採卵に挑むつもりだ。
金銭的にも年齢的にも精神的にも、もう続ける余裕が無い。
コロナのせいで、今年は思うように不妊治療が出来ず、しかも今年で最後と思って走り抜けようとしたのに、計画が大きく狂ってしまった。
しかし、コロナ問題が収束に向かうまで不妊治療はしないという決断をしてしまっていたら、再開は数年後になっていただろう。
その頃には私はもうアラフィフさえ見えてきていて、タイムリミットだ。
不安ながらも休まないでやってきて良かったと今は思う。
やりきった!と後悔しないよう、コロナ禍でも注意して最後まで走り抜けたい。

人生においてただ一つだけ間に合わなかったこと

「何か始めるのに遅すぎることはない。」
こんな言葉が私は好きだったし、今でもそう思っている。
嵐だって、「今から始めてみればいいじゃない」と歌っている。
何歳からだって、新しいことは始められるのだ。
しかし、私は人生で1つだけ、始めるのが遅すぎて間に合わなかったことがある。
今日はそのことについて書いていきたい。

 

スタートラインにさえ立てない私

夫と交際中から、子供を持つか持たないかについて、意見は一致していた。
2人とも子供のいる家庭を想定していたし、パニック障害だから産むのも育てるのも大変だろうけど、「案ずるより産むが易し」と言う諺もあるくらいだから、なんとかなるだろうと考えていた。
しかし、まさかスタートラインにさえ立てないとは、あの頃は思いもしなかったのである。

私の考えていた妊娠

幸せな結婚生活を送っていたある日のこと。
私は、夕飯の支度をしていたが、調理中、突然の吐き気に襲われ、洗面所へと駆け込み嘔吐。
ハー、ハーと肩で息をしながら、「そういえば、月のものがだいぶ遅れているような・・・?」と思い当たり、念の為近所の産婦人科へ。
そこで、笑顔のおじいちゃん先生に、「おめでたですよ」と告げられ、なんだか信じられないけれどポカポカした暖かい気持ちで帰宅。
帰ってきた夫に、いつ切り出そうか・・・とソワソワしていたら、なんだか様子のおかしい私に気付いた夫が、不思議そうに「どうかした?」と尋ねてくるので、ついに私は「2人の赤ちゃんが出来たんだ・・・」と、はにかみながら告げる。
一瞬驚いて目を丸くした夫だったが、「本当に!?やったー!」と、大喜びで私を抱きしめた。(BGM︰嵐「Happiness」)

上記が、無知な私の考えていた妊娠であるが、現実は全く違った。
あんなものは、ドラマや漫画の中にしかないことが、結婚してやっとわかった。
私は今、不妊治療をしている。

不妊治療を始めるのが遅れた理由

年齢を考えると、結婚してすぐに不妊治療に取り組むべきだったのだが、パニック障害のため抗不安薬を飲んでおり、万一妊娠した時、お腹の子に影響が出るかもしれないことを考えると、どうしても断薬してから始めたかった。
そのため、徐々に薬の量を減らしていき、最終的に断薬することを目指した。
メイラックスを1日1mgから、半分の量の0.5mgにするのは、離脱症状も全くなく、すんなり減薬。
この調子で断薬するぞ!と張り切りすぎた私は、調子が悪くても「ここまで頑張ってきたのだから・・・」と、今思うと無茶な減薬を強行した。
その結果、なんとパニック障害が悪化。
抑うつ状態にもなり、寝たきりで家事も出来なくなり、療養のため実家に帰らせてもらった。
しかし1ヶ月ほど実家にいても症状は全く良くならず、仕方なく埼玉へと帰ったが、せっかく減らした薬は医師の判断で増量。
断薬を目指したのに、薬の量が増えるという最悪の結果になった。
悪化したのは2016年の初夏のことであり、抑うつ状態と悪化したパニック障害が改善したのが、その年の冬のことである。
増えたメイラックスをなんとか0.5mgまで減らし、頓服のワイパックスにもあまり頼らない生活を送れるようになってきた時、この程度の薬の量なら妊娠出産に支障はないと心療内科の先生に言われ、2016年12月、38歳の時に不妊治療専門クリニックの門を叩いた。
しかし、私には遅すぎた。

不妊治療4年目、今現在のこと

それから治療を続けること約4年。
体外受精にももう何度も挑戦したが、一度もかすりもしないまま現在に至る。
体外受精ともなると、1回で数十万の世界である。
もう金銭的にも年齢的にも諦めなければならない時が迫っているので、たぶんあと1回、もしくはあと2回で治療を辞めるつもりでいる。
今まで歩んできた人生に後悔はないし、結局減薬する必要はなかったのだからもしもっと早く治療をしていたら、とか、夫ともっと若い時に結婚していれば、とか、無理なタラレバを考えても仕方がない。
しかし、人生には間に合わないこともあるのだと、妊娠について甘い考えだった昔の私に教えてあげたい。
芸能人が、30代後半~40代でも何人も妊娠出産しているが、あれは稀なケースであること、そして不妊治療にかけられる十分な金銭的余裕があるあるからこそ可能なこと。
偉そうな言い方に聞こえるかもしれず申し訳ないが、もし、漠然とでも、「結婚して子供のいる人生」という将来のビジョンを思い描いている方がいるとしたら、まだ間に合ううちに、出来るだけ早く行動に移して欲しいと思う。
人によって差はあるだろうが、妊娠、出産だけは、いくら頑張っても、いくらお金をかけても、始めるのが遅すぎると間に合わないのだ。