それでも、人生は素晴らしい

ジャニーズが大好きなパニック障害の主婦です。嵐→空白7年→Sexy Zone→ジャニーズWEST 不妊治療中です。

パニック障害でも不妊治療は可能?治療に挑戦する際の注意点

パニック障害でも不妊治療は出来るのか。
簡潔に答えると、可能である。
なぜなら、パニック障害で薬を飲んでいる私が、現在不妊治療中だからである。
しかし、私が4年ほど不妊治療を続けてきた中で気が付いた、パニック障害の方向けの注意点がいくつかあるので、今回はそれについて書いていきたい。

 

不妊治療を始める前に、パニック障害の方が必ずやらなければならないこと

不妊治療クリニックに通ってみようかな・・・、でもパニック障害だから、クリニックで発作を起こしたりしたらどうしよう・・・私に治療なんて耐えられるのかな?など、治療を始める際には不安になる気持ちがまず最初に来るだろう。
私もそうだった。
しかし、不安に思う前に、まずパニック障害の方が必ずやらなければならないことがある。
それは、不妊治療を始めてもよいか、かかりつけの心療内科の主治医に聞いてみることである。
そこで、飲んでいる薬の種類や量、精神的に安定しているかなどをみて判断してもらい、今の状態なら妊娠しても問題ない、というOKが出てから悩むのでも遅くはない。
次に、不妊治療クリニックといっても何軒もあるので、大抵は事前に口コミを見たりして、数軒に絞ってから決める。
決め方だが、初回は、まずカウンセリングから、というクリニックが殆どで、その時にクリニックの雰囲気を見たり、説明を受けたりして、通うかどうか判断する。
その際にも、必ず「パニック障害を持っているのですが、こちらのクリニックでは不妊治療が受けられますか」と聞いておかなければならない。
私は今まで3つのクリニックのカウンセリングでこの質問をし、心療内科の主治医からOKを貰っていることや、お薬手帳を見せて飲んでいる薬などを説明した。
結果、1度も断られたことはないが、精神疾患を持っている患者の受け入れはしない方針のクリニックもあるかもしれない。
そのようなクリニックで、パニック障害であることを言わないで治療を始めると、例えば、高度な治療でオペを行っている最中に発作を起こしてしまったら、適切な対応をしてもらえないし、先生や看護師さんたちにも迷惑をかけてしまうだろう。
そのため、まず心療内科の主治医に許可を取り、不妊治療クリニックでの初回のカウンセリングの際、必ずパニック障害であることを伝える、この手順はマストである。

パニック障害の人向け、不妊治療クリニックの選び方

不妊治療クリニックの選び方で、パニック障害の方に特に注意して欲しいのが、何人くらいの先生が在籍しているクリニックか調べておくことである。
不妊治療クリニックにも、普通の病院と同じように、個人で経営している所と、ビルのフロアを何階分も占めているような大きなクリニックと2種類ある。
前者(個人のクリニック)のメリットは、先生が1人ないし2人程度なので、いつも同じ先生に診てもらえるため、安心感がある。
また、「前回はこうだったから、次回はこうしてみたい」、など話や要望が通じやすい。
デメリットは、なんと言っても待ち時間の長さである。
予約時間を守って診察してもらえることなど皆無、予約時間の三時間後にやっと呼ばれることもザラだ。
いつ呼ばれるか分からない中、緊張状態で数時間待つというのは、パニック障害の私にはかなりの負担だった。
特に辛いのが、名前を呼ばれて診察室に入って、下を全て脱いで準備をし、下半身はバスタオル1枚で内診台に座り、その状態で10分~20分ほど待たされることである。
そのまま30分待ったこともある。
私が初めて通った不妊治療クリニックは、勿論隣は壁で見えないように配慮されていたが、4人くらいの患者さんが呼ばれ、それぞれ内診台で待機させられた。
先生はそれを順番に診察していく。
その間に、診察を終えた患者さんと、別室で今回の診察の結果や次回の話などもする。
そのため、ワンオペ状態の先生の時間が空いた時に直ぐに診てもらえるよう、かなり余裕を持って何分も前から準備させられるのだ。
しかもタオルありとはいえ、下半身スッポンポンで。
私はこの待ち時間で何度パニック発作を起こしたかわからないので、発作をよく起こしてしまうような方は、辛い思いをするだろう。
ちなみに今通っているクリニックも、個人の所なので、この下半身スッポンポンの待ち時間発作問題は解消されていない。

次に、大きなクリニックのメリットであるが、先生が何人もいるので、待ち時間は個人のクリニックと比べてだいぶマシになる。
内診台に座ってから何十分も待たされることも無いだろう。
しかし、先生が何人もいるということは、毎回どの先生に当たるかわからないので、前回こうで~などとこちらが説明しても、なかなか話が分かってもらえない。
カルテをパラパラめくってみるものの、そのカルテは前回担当した先生が書いたものなので、昔流行った歌に例えると、こちらが言いたい事の3分の1も伝わらないのだ。

家から近いクリニックか、遠くても有名なクリニックか

どちらにしても、メリット、デメリットはあるが、それでも私が転院後も、待ち時間が多い個人のクリニックを選んだのは、先生が信用に足る人物だったこと、そして最も大きな決め手は、最寄り駅から電車で2駅だったことである。
パニック障害の方が不妊治療をする際、重くのしかかってくるのが通院手段だ。
私は埼玉在住なので、基本的に移動手段は電車なのだが、新宿方面など、有名な大手の不妊治療クリニックに通うには、埼京線に乗らなければならない。
常に混みあっていてとても苦手な電車である。
何線であろうと、電車そのものが苦手というパニック障害の方も多いだろう。
私もその1人だ。
徒歩含めだが、新宿方面まで行くには、家から1時間は軽く要するため、大手のクリニックに通うのは大変だと判断した。
パニック障害を持ちながら、混んだ電車に揺られ、その後クリニックで何分も待ち、また混みあった電車に揺られて帰るなんて、どう考えても発作を起こす危険が満載で耐えられそうになかった。
そのため私は近くのクリニックを選んだが、1番大事なのは、治療の結果妊娠に至ることである。
そのことを踏まえ、メリット、デメリット、よく考えたクリニック選びをしたいものだが、合わなかったら転院という方法もあるので、その際スムーズにいくように、検査結果の紙などは必ず取っておくようにすると良い。

高度不妊治療を考えているかいないか

これはあくまでも私の考えだが、不妊治療といっても、タイミング法や人工授精までしか考えていないのなら、どこのクリニックを選んでもさほど差は無いように感じる。
例えは悪いが、明らかに軽い風邪をひいた時、近所の病院で診てもらっても、大学病院で診てもらっても、対応は一緒のようなものだ。
これが高度不妊治療、体外受精や顕微授精を視野に入れて考えているなら、クリニックによってかなり技術に差があるので、多少遠かろうが、待ち時間が長かろうが、実績のあるクリニックを最初から選ぶべきである。
私は最初は「体外受精はしたくない、だって自己注射とか無理だし!!」と思っていたが、私の住む自治体では、40歳を過ぎてからの高度不妊治療になると、助成金を貰える回数が少なくなるため、その前に挑戦せざるを得なくなった。
最初は、高度不妊治療の説明のためのDVDを見せられ、自己注射のシーンでパニック発作を起こしていた私が、今は余裕で1日2回~3回の自己注射をこなしている。
やってみたら意外と何とかなるものなので、パニック障害の方も安心して欲しい。
最初に通っていたクリニックが、高度不妊治療にはあまり定評が無い所だったので、高齢なこともあり上手くいかず、時間とお金を無駄にしてしまった。
もし少しでも高度不妊治療への挑戦を視野に入れているなら、パニック障害を持ちながらの通院は大変だとは思うが、遠くて通うのが大変でも初めから実績のあるクリニックを選んだ方が良い。
ちなみに、私は電車で2駅のところにある現在通っているクリニックが、体外受精でかなりの結果を出しているところだったので、運が良かったと思う。

以上、今のところ思いつく、パニック障害の方向けの、不妊治療をする際の注意点を挙げてみた。
私の経験が少しでも参考になれば幸いである。